昔ちょっとだけプログラマをやっていた、個人投資家ブロガー(自称)の小鳥です。
今回、Claude Codeを使って「日本株データを取得・分析できるツール」を自作してみました。コードはほぼ書いていません。Claude Codeに丸投げしたら、気づいたら動いてた、という話です。
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きっかけはXで見かけたポスト
こんな内容のポストを見かけました。
「Claude Codeから17,000以上の株式データに数秒でアクセスできるようになりました。コマンド一発で接続できます」
MCPは、AIツールから外部データや自作ツールに接続するための仕組みです。ざっくり言えば、Claude Codeに「株価データを取りに行く道具」を追加するようなイメージです。
financial-datasetsというMCP対応サービスで、Claude Codeから金融データにアクセスできるというもの。自然言語で「Appleの現在のPERは?」と聞くだけでデータが引けるらしい。
これは使えそう!と思ってすぐ試しました。
まず試してみたら……有料でした
セットアップ自体は簡単で、Claude Codeにコマンドを貼るだけ。あっさり接続できました。
ところが料金を調べてみると……
| プラン | 料金 |
|---|---|
| Developer | $200/月 |
| Pro | $2,000/月 |
| Credits(従量課金) | $0.01〜$0.10/回程度 ※エンドポイントによる |
$200/月。
しかも公式ドキュメントを確認すると、financial-datasetsは米国上場企業のデータを中心に提供しており、現時点では米国外市場には未対応とされています。日本株メインの自分には、ここが大きなネックでした。
あっさり断念しました。
「$200払うならClaudeの一番高いプランに課金する」と思った瞬間でした笑
じゃあ自作しよう、とClaude Codeに丸投げ
諦めずに代替案を調べた結果、今回は2つのツールを組み合わせることにしました。
- 株価・日次データ → yfinance(無料・東証銘柄も取得可能)
- 財務指標・財務諸表データの補助 → Alpha Vantage(無料枠あり・APIキーが必要)
Alpha VantageはAPIキーを取得して.envファイルで管理します。yfinanceはAPIキー不要で使えます。なお、Alpha Vantageの財務データは銘柄によって取得できる範囲に差があるため、日本株では取れるデータを確認しながら使う前提です。
Claude Codeにこう投げました。
「yfinanceとAlpha Vantageを使って日本株データを取得できるMCPサーバーをPythonで作ってください。Alpha VantageのAPIキーは.envファイルで管理。まずトヨタ(7203.T)で動作確認したい」
数分後、こんなデータが取れました。
トヨタ(7203.T)※執筆時点取得
現在値:¥2,913
PER:9.86倍
配当利回り:3.43%
52週高値:¥4,000
時価総額:¥34.5兆
動いた。
昔プログラマをやっていた身としては「こんな簡単でいいの?」という気持ち。Claude Codeがほぼ全部書いてくれました。
割安・割高を自動判定するツールまで追加
せっかくなので、Claude Codeに追加でお願いしました。
「現在のPERと過去平均PERを比較して、割安・割高を判定するツールを追加してください」
これで analyze_valuation("8593.T") のように呼ぶだけで、こんな結果が出るようになりました。
三菱HCキャピタル(8593.T)※執筆時点取得
現在PER:12.4倍
過去4期平均PER:8.95倍
過去平均比:+39%
判定:⚠️ 割高圏(過去比では高い)
ただし割高=売りとは断言できない理由:
・EPSが急加速(前期比+20%)
・27期連続増配で機関投資家の保有需要が高い
・直近EPSの伸びを織り込んだ妥当な水準という見方もできる
数字だけじゃなくて「なぜ割高なのか」「でも割高と断言できない理由」まで出してくれるのが便利です。
適当に15銘柄を一括分析してみた
調子に乗って、適当に突っ込んでみました。
| 銘柄 | 株価 | PER | 配当利回り |
|---|---|---|---|
| NF・TOPIX ETF | ¥406 | 18.4倍 | 1.87% |
| 双日 | ¥5,690 | 11.5倍 | 3.16% |
| 三菱UFJ | ¥2,807 | 16.7倍 | 2.78% |
| 三井住友FG | ¥5,546 | 14.8倍 | 2.83% |
| 三菱HCキャピタル | ¥1,403 | 12.4倍 | 3.28% |
| 東京海上HD | ¥7,030 | 12.8倍 | 3.00% |
| アップル | $293 | 35.5倍 | 0.37% |
| VOO | $678 | 29.3倍 | 1.08% |
| QQQ | $711 | 34.7倍 | 0.42% |
| ※一部抜粋。数値は執筆時点で取得したサンプルです。株価・PER・配当利回りは日々変動します。 |
日本株と米国株・ETFが混在していても一括で取れるのが地味に便利です。
実際に使ってみてわかったこと
良かった点
- コードをほぼ書かずに動くツールが完成した
- 自然言語で「三菱HCは割安?」と聞くだけで分析が出る
- 日本株・米国株どちらも対応
- 個人利用・検証用途なら無料で試せる
注意点
- yfinanceは非公式ライブラリのため、データが取れないケースもある
- 財務諸表の詳細データは日本株だと限定的
- リアルタイムデータではなく遅延あり
- Alpha Vantageの無料枠は回数制限があるため、一括取得には向かない場合がある
- MCPサーバーは外部ツールと接続する仕組みなので、公開範囲や実行権限には注意が必要
まとめ
「プログラミングわかる人しか使えないんでしょ」と思っていたClaude Codeですが、昔少しコードをかじった程度の私でも、半日で実用的な株分析ツールが作れました。
むしろ「どう使うか」を考える方が難しいというのが正直な感想です。データが取れるようになっても、それをどう投資判断に活かすかは自分で考えないといけない。ツールは道具に過ぎないので。
なお、このツールの分析結果をそのまま売買判断に使うのではなく、決算短信・会社発表・証券会社アプリなどで最終確認する前提で使っています。AIが出した判定はあくまで参考情報です。
次回は、このツールをNotionの銘柄管理データベースと連携させて、スクリーニングを自動化した話を書きます。
※本記事は投資の勧誘を目的としたものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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