ゴールド市場の今──価格上昇でも需要が落ちないワケ

投資の気づき

ドル離れが止まらない中、世界の投資家と中央銀行が「金(ゴールド)」を買い続けている。
第3四半期(7〜9月)は価格が高水準にあるにもかかわらず、投資需要がしっかりと伸びました。
ETFへの資金流入、自金・金貨の需要、中国・インドの買いなど──
あらゆる面で「買いの勢い」が続いています。


💹 価格高騰でも「売りが出ない」理由

通常、価格が上がると宝飾品などの需要は落ちやすくなります。
しかし今回のデータでは、金の価格が上がっても投資需要・中央銀行の買いが下支え
特にETFが再び買い越しに転じたことは注目点です。

これは「上がるから買う」「買うから上がる」という**好循環(FOMO:乗り遅れ恐怖)**の流れでもあります。
多くの投資家がリスク分散として金を組み入れ始めたことが、需給の強さに直結しています。


🏦 中央銀行が買い続ける背景

第3四半期、各国の中央銀行は約220トンを購入。
特にカザフスタンやブラジルなど新興国が買い増しを再開しました。
これは明らかに「ドル資産からの分散(=ドル離れ)」の動きであり、
地政学リスクや通貨不安に備える意図が見えます。

金は“無国籍通貨”であり、政治の影響を受けにくい資産。
だからこそ、ドルを持つよりも金を持つ──そんな時代に入りつつあります。


⚙️ テクノロジー需要も支えに

ゴールドは宝飾品だけでなく、半導体・AIデータセンター向けなどの電子部品にも使われます。
特にAIインフラ投資が続く限り、テクノロジー用途の金需要は底堅く推移する見込みです。
これも、価格下支えの一因になっています。


🧭 今後の見通しと考え方

供給面では、鉱山生産やリサイクル量が増えつつあります。
しかし生産者側も「価格を崩さないよう慎重に供給」しており、
需給バランスは非常に良好

短期的な調整局面があっても、
長期的には**“高値圏での安定相場”**が続く可能性が高いです。


💡 Kotori’s ワンポイント

過去のデータを見ると、ゴールドが世界の資産に占める割合は現在わずか約4%。
かつては20〜30%あったことを考えると、
むしろ今の価格でも“割安”とも言える状況です。

通貨の価値が薄まる時代に、
「資産を守る最後の砦」として金が再び注目されるのも自然な流れでしょう。


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