2026年3月23日の東京株式市場は、かなり重い一日になりました。
日経平均株価は前営業日比1,857円04銭安の51,515円49銭で取引を終え、下落率は3.48%。中東情勢の緊迫化と原油高への警戒が強く、アジア株全体がリスクオフに傾いた格好です。
ただし、その日の夜に空気を変えるニュースが出ました。
トランプ米大統領が、イランに対するエネルギーインフラ攻撃を5日間延期し、ひとまず軍事行動の拡大を見送ると表明したのです。
今日は、この「東京市場で起きた下落」と「引け後に出た5日延長」をセットで整理しておきます。
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今日の日経平均
- 終値:51,515円49銭(前営業日比 -1,857円04銭 / -3.48%)
- 中東リスクを嫌気して、アジア株は全面的に弱い動き
- 韓国、台湾、香港、上海などもそろって下落
- 「原油高が長引くかもしれない」という不安が、株価の重しになった
3月23日の日本株は、単なる気分の悪化ではなく、
中東情勢の悪化 → 原油高 → インフレ再燃懸念 → 株安
という、かなり分かりやすい流れで売られた印象です。
しかも、この日は株だけではありませんでした。
日本経済新聞の同日報道では、金・銀・プラチナ先物でサーキットブレーカーが発動。商品先物市場でも値動きが一気に荒くなっており、市場全体がかなり緊張していたことが分かります。
貴金属の急変時に何が起きやすいかは、こちらの記事でも整理しています。
なぜ日本株は下がったのか
今回の下落で意識されたのは、主に次の3つだと思います。
1. 中東情勢の悪化
米国とイランを巡る緊張が高まり、「さらに軍事行動が広がるのでは」という警戒感が強まりました。
相場は、戦争そのものだけでなく、それによって物流やエネルギー供給がどうなるかを強く意識します。
2. ホルムズ海峡リスクと原油高
ホルムズ海峡は、世界のエネルギー輸送にとって超重要ルートです。
ここが詰まる、もしくは不安定になるだけで、原油価格は一気に跳ねやすい。
日本はエネルギーの多くを輸入に頼っているので、原油高はそのまま
- 企業のコスト増
- 家計の負担増
- インフレ再燃
につながりやすく、日本株には逆風になりやすいです。
3. 最悪シナリオが意識されやすかった
3月23日の東京市場が閉まる時点では、まだ「すぐに事態が改善する」という安心材料はほとんどありませんでした。
なので市場は、いちばん楽観的な未来ではなく、いちばん危ないシナリオ寄りで値段を付けたように見えます。
トランプが「5日間延長」したのは何か
同じ3月23日、トランプ氏はイランに対する発電所などエネルギーインフラへの攻撃を5日間見送ると表明しました。背景には、ホルムズ海峡の再開を求める強い圧力と、協議継続への期待があります。
ポイントは次の通りです。
- すぐに軍事行動を拡大する流れが、いったん止まった
- 「生産的な協議があった」とトランプ氏は説明
- ただし、イラン側は交渉の存在を否定しており、温度差は大きい
- つまり、問題解決というより時間稼ぎに近い
この発表を受けて、米株先物には買い戻しが入り、原油価格は下落しました。
市場はひとまず、「最悪シナリオの即時発動は避けられた」と受け止めたわけです。
日本株にとってどういう意味があるのか
ここがいちばん大事だと思っています。
今日の下落は「延長発表前」の値動き
3月23日の東京市場は、トランプ氏の5日延長を本格的には織り込まずに終えています。
つまり、日本株は**“緊張継続シナリオ”で売られたまま引けた**と見たほうが自然です。
なので、夜の先物や翌営業日の東京市場では、
- 原油の下げ
- 米株先物の反発
- 地政学リスクの一時後退
が、いったんポジティブに効く可能性があります。
ただし「解決」ではない
気をつけたいのは、今回の5日延長は停戦確定でも問題解決でもないことです。
話し合いが不調に終われば、5日後にまた同じ緊張が戻る可能性があります。
つまり相場としては、
- 今日の日本株急落は「最悪シナリオの織り込み」
- 5日延長は「最悪シナリオが少し先送りされた」
という整理がいちばんしっくりきます。
個人投資家として見ておきたいポイント
明日以降の日本株を見るなら、私は次の3つを重視したいです。
-
原油価格が本当に落ち着くか 一時的に下がっても、すぐ戻るなら安心はできません。
-
ドル円がどう動くか 原油高と円安が同時に来ると、日本にはかなりきついです。
-
日経平均より“市場全体”が戻るか 一部の大型株だけ戻るのか、幅広く買い戻されるのかで、地合いの強さはかなり違います。
こういう場面では、「ニュースが出たから全部安心」と思わないほうがいい。
でも逆に、「もう終わりだ」と決めつける必要もない。
最悪シナリオが少し遠のいた
まずはそれを確認しつつ、相場の反応を落ち着いて見たいところです。
ひとこと
今日の日本株の下落は、かなり素直なリスクオフでした。
中東情勢が悪化して、原油が上がって、日本株が売られる。流れとしてはとても分かりやすい。
でも、相場っていつも「今日の出来事」だけで終わりません。
3月23日の夜に出たトランプ氏の5日延長は、少なくとも市場にとっては「いますぐ最悪にはならないかもしれない」という材料でした。
まとめ
- 2026年3月23日の日本株は、中東リスクと原油高懸念で大きく下落
- 日経平均は51,515円49銭、前営業日比**-1,857円04銭(-3.48%)**
- 金・銀・プラチナ先物ではサーキットブレーカー発動と伝えられ、市場全体の緊張感が強かった
- 同日、トランプ氏はイランの発電所などエネルギーインフラへの攻撃を5日間延期すると表明
- この発表を受けて、原油は下落、米株先物は反発
- ただし今回は「問題解決」ではなく「時間稼ぎ」に近く、最悪シナリオが少し先送りされた段階と見たほうが自然
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