基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Global X Copper Miners ETF |
| ティッカー | COPX |
| 運用会社 | Global X ETFs |
| 上場取引所 | NYSE Arca |
| 設定日 | 2010年4月19日 |
| 経費率 | 0.65% |
| 純資産総額 | 約$7.6B(2026年2月時点) |
| 配当利回り | 約2.22%(2026年2月時点) |
| 組み入れ銘柄数 | 47銘柄 |
| ベンチマーク | Solactive Global Copper Miners Total Return Index |
概要
COPXは、世界中の銅鉱山企業に幅広く投資できるETFです。銅の先物ではなく銅鉱山会社の株式に投資するため、銅価格の上昇を株式リターンとして享受できます。
銅の現物や先物に直接投資するのではなく、採掘企業の株式を通じて間接的に銅へのエクスポージャーを持つ仕組みです。
主要組み入れ銘柄(2026年2月時点)
| 銘柄 | 国 | 比率 |
|---|---|---|
| Lundin Mining | カナダ | 6.11% |
| 住友金属鉱山 | 日本 | 5.73% |
| Boliden AB | スウェーデン | 5.43% |
| KGHM Polska Miedz | ポーランド | 5.30% |
| Southern Copper(SCCO) | アメリカ | 5.05% |
出典:stockanalysis.com / COPX Holdings(2026年2月時点)
世界各国の銅鉱山企業に分散投資されており、地政学リスクの分散効果があります。
なぜ今、銅が注目されるのか
銅は「電化の金属」と呼ばれ、以下の構造的な需要増が期待されています。
AI・データセンター
- 従来型データセンター:1カ所あたり5,000〜15,000トンの銅を使用
- AIハイパースケールデータセンター:最大5万トンの銅が必要
- 生成AIブームによるデータセンター建設ラッシュが銅需要を押し上げています
電気自動車(EV)
- EVはガソリン車の約4倍の銅を使用
- EV普及に伴い、長期的な銅需要の増大が確実視されています
再生可能エネルギー
- 太陽光・風力発電の設備に大量の銅が必要です
- 電力網(グリッド)の整備・拡充にも銅は不可欠です
銅価格の動向
JPモルガンは銅価格が2026年Q2に1トン12,500ドルに達すると予想しています。供給制約と需要増加が重なり、銅は「コモディティ」から**「戦略資源」**へと位置づけが変化しつつあります。
メリット
1. 構造的な需要増に乗れる
AI・EV・グリーンエネルギーという長期トレンドが銅需要を支えており、単なる景気サイクルに依存しない構造的な成長テーマへの投資が可能です。
2. 銅鉱山株は銅価格の「レバレッジ」になりやすい
銅価格が上昇すると、採掘コストが固定的な鉱山企業の利益は大きく膨らみます。銅そのものへの投資よりリターンが増幅される可能性があります。
3. 先物ロールコストが不要
銅の先物ETFにはロールコスト(コンタンゴによる減価)が発生しますが、COPXは株式ETFのためそのコストがかかりません。
4. 分散投資効果
47銘柄の世界中の銅鉱山企業に分散されており、単一企業・単一国への集中リスクを軽減できます。
5. 配当収入
銅鉱山企業は配当を出す傾向があり、約2%程度の配当利回りも期待できます。
6. 流動性が高い
純資産約$7.6B規模の大規模ETFであり、売買しやすいです。
デメリット・リスク
1. 高いボラティリティ
銅鉱山株はレバレッジ的な動きをするため、銅価格が下落すると株価は大きく下落します。景気後退局面では特に痛手を受けやすいです。
2. 中国リスクへの依存
銅の世界需要の約**50〜55%**を中国が占めます。中国経済の減速は銅価格に直結し、COPXにも大きな下落圧力をかけます。
3. 為替リスク
ETF自体はドル建てであり、円で投資する場合は円高ドル安の影響を受けます。また、組み入れ企業が各国に分散しているため、複数通貨リスクも内包しています。
4. 鉱山企業特有のリスク
- 地政学リスク:採掘地域の政治不安・規制変更
- 操業リスク:事故、天候被害、ストライキ
- 環境規制リスク:採掘活動への規制強化
5. 経費率がやや高い
0.65%の経費率は、S&P500インデックスファンド(0.03〜0.1%)などと比べると高めです。長期保有での複利コストとして意識が必要です。
6. 銅価格との連動ズレ
鉱山株は銅価格だけでなく、経営状況・財務体質・金利などにも影響を受けるため、銅価格の動きと完全には一致しません。また、GlencoreやFreeport-McMoRanのように銅以外のコモディティも手がける「総合資源系」企業も組み入れられているため、銅価格だけで動かない局面も生じやすいです。
ポートフォリオにおける適切な比率
基本的な考え方
COPXはセクター特化型・コモディティ連動型のハイリスクETFであるため、サテライト枠(全体の一部)として組み込むのが一般的な考え方です。
目安:ポートフォリオ全体の 3〜10%
ただし、リスク許容度や投資スタイルによって以下のように変わります。
リスク別の目安
| リスク許容度 | 配分目安 | 想定する人 |
|---|---|---|
| 保守的 | 0〜3% | 値動きが大きいと眠れなくなる / 投資初心者 |
| 標準的 | 3〜7% | 長期投資メインで一部テーマ投資をしたい |
| 積極的 | 7〜10% | 銅・資源の長期テーマを強く信じている / 他にも分散済み |
10%を超える集中投資は、銅価格の急落時にポートフォリオ全体に大きく影響するため推奨しません。
ポートフォリオ構成の例
【標準的な例(COPX 5%)】
コア(80%)
├─ 全世界株インデックス(VT / eMAXIS Slim全世界) 50%
└─ 債券・現金・その他 30%
サテライト(20%)
├─ COPX(銅鉱山) 5%
├─ その他テーマETF(AI、インフラ等) 10%
└─ 個別株など 5%
注意点
- 既にVTや全世界株を持っている場合、住友金属鉱山などCOPX組み入れ銘柄と重複する可能性があります。重複を考慮してやや少なめにしても良いでしょう
- NISAで保有する場合、成長投資枠(年240万円)の対象になります。値動きが大きいため、一括ではなく数回に分けて購入する方がリスクを平均化できます
- 定期的な見直しを:銅価格の長期トレンドが変化したり、AI需要が想定外に縮小した場合は比率を下げることも検討しましょう
まとめ
COPXは、AI・EV・脱炭素という長期テーマの恩恵を受ける銅への投資手段として注目度が高いです。先物ではなく株式ベースのため構造上のコスト効率が良く、世界中の銅鉱山企業への分散投資が一括で行えます。
一方で、銅価格や中国景気への依存度が高くボラティリティも大きいため、コアポジションではなくサテライト的な位置づけでの活用が向いています。
長期的な電化・AI化トレンドを信じるなら検討に値するETFですが、短期の値動きに耐えられるリスク許容度が前提となります。
「AIに投資したいけど、すでにNVIDIAやQQQは持っている」「脱炭素テーマを素材・資源側から攻めたい」という人にとって、COPXはまだあまり知られていない穴場的な選択肢かもしれません。まずは少額(3〜5%程度)から試してみて、銅価格や世界情勢との値動きの連動感を掴んでみるのもいいでしょう。
参考
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