2025年8月初旬、米国市場は雇用統計の大幅下方修正という衝撃的なニュースで揺れました。
- 非農業部門雇用者数(7月):予想を大幅に下回る+7.3万人
- 過去2か月分の合計修正幅:▲25.8万人(異例の大きさ)
- 景気後退リスク浮上 → 米金利急低下・ドル安・株安
この影響を受けて、金価格の急騰、VIX(恐怖指数)の上昇、日経平均先物の4万円割れなど、市場は一気にリスクオフへ。
🧭 今回のマーケットの動き(主要チャート)
指標 | 動き | 解説 |
---|---|---|
📈 金(GOLD) | +2.2%急騰 | 安全資産として買われる。ドル安も追い風 |
⚠ VIX指数 | 21%上昇(20台へ) | リスクオフ加速。市場の恐怖が急拡大 |
📉 日経平均先物 | 39,900円(−960円) | ついに4万円割れ。円高・米株安が直撃 |
💱 ドル円 | −3.3円(147.3円) | 急速なドル安=利下げ織り込み加速 |
₿ ビットコイン | −4.0%下落 | 株と同様に売られ、安全資産ではない動き |
🛢️ 原油(WTI) | −3.0%下落 | 景気減速を強く織り込む動き |
⏳ 逆イールドの解消と暴落はセット?
過去の相場を振り返ると、「逆イールド(短期金利>長期金利)」が解消されたあとに、本格的な暴落が来るというパターンがありました。
📊 歴史が示す3つの実例
年 | 逆イールド解消から暴落まで | 主な暴落理由 |
---|---|---|
2000 | 約3か月 | ITバブル崩壊 |
2006 | 約19か月 | リーマンショック |
2019 | 約4か月 | コロナショック |
📝 逆イールドの解消は安全信号ではなく、むしろ「嵐の前の静けさ」かもしれません。
✅ 今どう動く?資産ごとの戦略まとめ
資産 | 判断 | 補足ポイント |
---|---|---|
🌍 オルカン / NASDAQ100(NISA) | ✅ 押し目買い継続 | 長期積立なら絶好の買い場。下落時こそチャンス |
🪙 金ETF(1540など) | ✅ 買い増し可 | リスクオフに強く、インフレにも備えられる |
🇯🇵 日本株(特定口座) | ⚠ 様子見 or 売却検討 | 特に利回りの少ない株や業績不安株は整理候補 |
₿ ビットコイン | △ 押し目は慎重に | 金と違い“リスク資産”扱い。急落には注意 |
💰 キャッシュ(現金) | ⭕ 温存 | 下落時の買い場に備えた資金として有効 |
🔍 小鳥のワンポイント
「利下げが来るから上がる」とは限らないんですよね。
景気が悪化しているからこその利下げだった場合、それはむしろ株価にとってリスクかもしれません。
📌 まとめ
- 今は「下がったから買う」の判断が問われる局面。
- 株式市場は一時的な反発もあるけど、中長期では慎重な目線も忘れずに。
- 金や現金の役割を見直しながら、押し目を拾う勇気と余力のバランスが大切。
「わたしの資産戦略」や「NISAの使い方」も別記事で紹介しています。
➡ NISA運用の記録はこちら
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