2024年に始まった新NISAも、早いもので3年目(2026年)を迎えました。
制度開始当初、投資家の間ではこんな議論がありました。
- 「年初に一括で120万円入れるのが有利では?」
- 「いや、暴落が怖いから毎月コツコツ積み立てたい」
あれから丸2年が経過し、相場は円安や一時的な暴落を経験しながらも、最終的には堅調な成長を見せました。
今回は、王道の投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を例に、概算シミュレーションとして「2年間でどんな傾向が見られたか」を検証してみます。
前提条件:検証のルール
- 投資対象: eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 期間: 2024年1月 〜 2025年12月末
- 比較対象:
- 年初一括: 毎年1月に「つみたて投資枠」120万円を全額投資
- 毎月積立: 毎月10万円ずつコツコツ投資
【重要】本記事は概算モデルによるシミュレーションです
- 基準価額の推移パターンを一般的な騰落率から推定しています
- 実際の月次変動や購入タイミングによって結果は変動します
- 厳密な実績計算ではなく、傾向を把握するための参考データとしてご覧ください
【1年目】2024年の成績(概算)
2024年は、年初から株高と円安が同時に進んだ年でした。8月に一時的な暴落はあったものの、すぐに回復しています。
2024年の投資結果(概算)
| 投資手法 | 投資額 | 年末の評価額 | 損益 |
|---|---|---|---|
| ① 年初一括 | 120万円 | 140万円台後半 | +20万円台後半 |
| ② 毎月積立 | 120万円 | 130万円台後半 | +10万円台後半 |
2024年の差: 約10万円台(一括有利の傾向)
解説
典型的な「右肩上がり」の年でした。年初に資金を全額投じていた一括派が、上昇の恩恵をより多く受ける傾向が見られました。
【2年目】2025年の成績(概算)
続いて2年目です。2025年も、調整局面はありつつも世界経済は成長を続け、最終的には堅調な結果となりました。
2025年の投資結果(新規投資分のみ・概算)
| 投資手法 | 投資額 | 年末の評価額 | 損益 |
|---|---|---|---|
| ① 年初一括 | 120万円 | 130万円台後半 | +10万円台後半 |
| ② 毎月積立 | 120万円 | 130万円前半 | +10万円前半 |
2025年の差(新規投資分): 数万円程度(一括がやや有利)
解説
2年目も一括投資が先行する傾向は続きましたが、1年目ほどの差は開きませんでした。
【最終結果】2年間の合計(概算)
ここが重要です。1年目に投資した資産も、2年目にさらに成長するため、単純な足し算ではなく複利効果を考慮する必要があります。
2年間トータルの資産状況(概算)
| 投資手法 | 投資元本 | 現在の評価額 | トータル利益 | 運用利回り |
|---|---|---|---|---|
| ① 年初一括 | 240万円 | 340万円台 | +100万円台 | +40%台 |
| ② 毎月積立 | 240万円 | 320万円台 | +80万円台 | +30%台 |
差額: 約20万円前後(一括有利の傾向)
なぜ「一括」が有利な傾向を示したのか?
理由はシンプルです。
「市場に長くお金を置いていたから」
過去2年間、世界株は基本的に右肩上がりでした。
積立投資が「来月の購入資金」を銀行口座で眠らせている間も、一括投資のお金は市場で働き続けていました。
さらに、1年目に投資した資金が2年目も成長し続けるという複利効果が、最終的に20万円前後の差を生む傾向につながりました。
結論:2026年、私たちはどう考えるべきか?
過去2年の傾向から言えることは:
「右肩上がりの相場では、年初一括投資が有利になる傾向がある」
ただし、これはあくまで2024-2025年という限定的な期間の傾向です。
重要な注意点
✅ この結果は2024-2025年が右肩上がりだったため
- 暴落局面では、毎月積立の方が「安く買える」メリットが活きる可能性がある
- 相場環境によって結果は大きく変わる
✅ 心理的な要素も大切
- 一括投資後に暴落が来たときのストレスに耐えられるか
- 「投資を続けられる方法」が、あなたにとっての正解
✅ 投資を止めないことが最優先
- 「どちらが有利か」で悩んで投資を止めてしまうのが一番もったいない
ご自身のリスク許容度に合わせて選択を
オルカン派の方
過去実績では「年初一括」が有利な傾向でした。ただし、暴落時の心理的負担を考慮し、「積立」を選ぶのも賢明な判断です。
S&P500など値動きが大きい指数の場合
暴落時に安く拾える「積立投資(ドルコスト平均法)」の方が、回復時のリターンが大きくなるケースもあります。
一番大切なこと
悩みすぎて止まってしまうことなく、今年も市場に参加し続けることです。
2026年も、ご自身のリスク許容度と資金状況に合わせて、無理のない投資を続けていきましょう。
【免責事項】
- 本記事は概算モデルによるシミュレーションであり、実際の取引結果とは異なります
- 基準価額は一般的な騰落率パターンから推定した値であり、実際の月次変動を正確に反映したものではありません
- 購入時手数料・税金は考慮していません
- 過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません
- 投資判断は必ずご自身の責任で行ってください
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