第3章:影響が“出る人/出ない人”はここで判断できます

投資の気づき

第2章では、住民税と国民健康保険(国保)がどのように決まるのかを説明しました。
ここからは「具体的に誰に影響が出て、誰にはまったく影響がないのか?」を
はっきり分類していきます。

この記事の読者が“自分はどこに当てはまるか”を一目で判断できるように、
最も重要な章になります。


■ 影響が出ない人(安心して利確してOK)

1. 会社員(社会保険加入者)

会社員は、健康保険・厚生年金に加入しており、
これらの保険料は 給与(報酬)だけ を基準に決まります。

そのため、以下をいくら得ても保険料は変わりません。

  • 株の売却益
  • 投資信託の利益
  • 配当金

さらに、

特定口座(源泉徴収あり)であれば、
株を売った時点で住民税(5%)も含めて納税済みです。

つまり、

  • 翌年に住民税が追加で上がる → ❌ ない
  • 社会保険料が上がる → ❌ ない

→ 会社員は最も影響のない層。利確を気にする必要なし。


2. NISAのみで運用している人

NISAは、

  • 売却益
  • 配当金

のすべてが 完全非課税 です。

そのため、

  • 住民税 → 影響なし
  • 国保 → 影響なし
  • 社会保険 → 影響なし
  • 扶養 → 影響なし

→ NISAだけで運用している人は全方位で影響ゼロ。


■ 影響が出る可能性がある人(注意が必要)

1. 国保加入者(自営業・フリーランス・退職中の人)

国民健康保険は、
翌年の保険料が 前年の「総所得」 をもとに決まる仕組みです。

特定口座(源泉徴収あり)でも、
売却益は“所得”としてカウントされます。

そのため、

国保加入者は、翌年の国保保険料が上がる可能性があります。

  • 利益10〜20万円:軽微
  • 利益50万円以上:上がり幅が分かる場合あり
  • 利益100万円以上:地域によっては顕著に影響

ただし住民税は売却時点で払っているため、
住民税が追加で上がることはありません。


2. 扶養に入っている人(配偶者・学生など)

扶養の判定は “合計所得金額” で行われます。

  • 特定口座の売却益
  • 配当
  • 分配金

これらが一定額を超えると、
扶養から外れる可能性があります。

※ 詳細は扶養の章で扱います。


3. 年金生活の人(65歳以上)

ここは非常に大事なポイント。

65〜74歳

  • 国民健康保険(+介護保険料)
  • 「合計所得」に応じて翌年の保険料が決まる
  • 株の利益もカウントされる

75歳以上

  • 後期高齢者医療制度へ移行
  • それでも 「合計所得」によって保険料は変動
  • 株の利益はここにも影響する

つまり、

👉 年金生活者は65歳以上すべて”が対象で、

合計所得によって保険料が変わる。

75歳以上が無関係ということはない。


■ ほとんどの人はこの3分類だけで判断できます

初心者向けにまとめると、
この記事で理解すべきは次の3つだけ。


影響なし(完全に安心)

  • 会社員
  • NISAメインの投資家
  • 特定口座(源泉徴収あり)で利確しても住民税は追加で上がらない

影響がある可能性がある

  • 国保加入者(自営業・退職中)
  • 扶養の人
  • 年金生活者(65歳以上)

影響が出るのは“社会保険”ではなく“国保”だけ

ここを混同する人が非常に多いため、
本記事ではきちんと切り分けています。


次の第4章では、
利益10万円〜100万円で国保がどれくらい変わるのか?
具体的な数字を使ってわかりやすく比較していきます。

第4章:利益額ごとに国保はどれくらい変わる?


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関連リンク

第1章:特定口座と一般口座の違い(NISAとの違いも含めてやさしく解説)

第2章:住民税・国民健康保険(国保)はどうやって決まる?初心者にもわかる仕組み

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