🔎 JEPQとQYLDとは?
JEPQとは?
- 正式名称:JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF
- 特徴:NASDAQの大型株を中心に投資しつつ、一部でオプション戦略(カバードコール)を活用
- 配当:毎月分配。利回りは年6〜10%程度
- ポイント:配当と株価成長の“バランス型”ETF
QYLDとは?
- 正式名称:Global X NASDAQ-100 Covered Call ETF
- 特徴:NASDAQ100を丸ごと保有し、ほぼ100%のカバードコール戦略を実施
- 配当:毎月分配。利回りは年8〜12%程度と高い
- ポイント:株価成長を犠牲にしてでも安定配当を優先する“配当特化型”ETF
📊 シミュレーション条件
- 投資額:各100万円を一括投資
- 期間:2022年6月〜2025年8月(約3年3か月)
- 為替:配当支払日のUSDJPYで円換算
- 税引き後:国内課税20.315%を適用
💹 過去の配当実績(2022/6〜2025/8)
JEPQ
- 保有株数:約160株
- 税引後分配金:332,336円(約2,289ドル)
- 月平均:約8,520円
QYLD
- 保有株数:約431株
- 税引後分配金:343,650円(約2,357ドル)
- 月平均:約8,810円
👉 累計配当はQYLDがわずかに上回る(約+11,000円差)
👉 月あたりに直すと 300円程度の差しかなく、ほぼ誤差レベル
📈 配当の特徴
- QYLD:毎月ほぼ一定額で安定。まさに「年金のような配当」。
- JEPQ:分配金は上下が大きく不安定。ただし株価上昇の余地を残している点が特徴。
🔮 10年間シミュレーション(100万円投資)
過去の平均分配金をベースに「悲観・中立・楽観」の3パターンで試算しました。
シナリオ | JEPQ | QYLD |
---|---|---|
悲観(毎年−3%) | 約895,000円 | 約925,000円 |
中立(横ばい) | 約1,022,400円 | 約1,057,200円 |
楽観(毎年+3%) | 約1,172,100円 | 約1,212,000円 |
👉 どのシナリオでも QYLDがわずかに上回るけれど、差は数万円程度。
💡 考察
- QYLD
→ 安定した毎月配当が欲しい人向け。短期的なキャッシュフロー重視なら安心感あり。 - JEPQ
→ 配当は不安定でも、株価成長の余地がある。長期的に資産価値を維持したい人向け。 - 配当額だけで選ぶと大差なし。選ぶポイントは「安心=安定か、それとも成長余地か」。
📌 利回りと実際の配当の差について
表面的には「QYLDの方が利回りが2%ほど高い」と言われますが、今回のシミュレーションでは累計配当の差はごくわずかでした。
その理由は──
- 利回りは「直近の株価」と「直近の配当」で計算される目安にすぎない
- 株価水準の違いで買える株数が変わり、トータルで差が縮まる
- JEPQは配当が不安定でも株価上昇の余地がある
- 今回の検証期間(約3年)特有の相場環境の影響
👉 「利回り差=受け取れる配当差」ではないことを理解するのが大切です。
📌 株価成長を含まない点に注意
今回のシミュレーションは「配当のみ」で、株価の上昇・下落は考慮していません。
- QYLD:株価上昇をほぼ放棄しているため、配当=リターンの大部分。
- JEPQ:配当は少なめでも、株価成長を含めたトータルリターンではQYLDを上回る可能性があります。
📌 株価下落時のリスク
- QYLD:株価が下がると資産はそのまま目減りしやすく、配当を受け取っても元本は戻りにくい。
- JEPQ:下落局面では配当も減る可能性があるが、株価回復局面ではリバウンドの余地が残る。
👉 つまり「配当の安定=QYLD」「下落耐性や回復力=JEPQ」という違いがあることを理解しておくことが大切です。
✨ まとめ
- 毎月の安定収入を求めるなら QYLD
- 配当+成長のバランスを取りたいなら JEPQ
- どちらも「100万円投資で10年後にほぼ元本相当の配当」という結果に。
最終的には 投資の目的 に合わせて選ぶのが一番の安心につながります。
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