はじめに
自民党総裁選の結果、高市早苗氏が新しい総裁に選ばれました。
女性首相誕生が現実味を帯び、日本の政策運営は新たな局面を迎えています。
投資家にとって気になるのは「経済・外交・移民政策が市場にどう影響するのか」。
今回は具体的な銘柄を交えて考えてみます。
経済政策:財政出動と成長戦略
高市総裁は 成長戦略・インフラ投資・防衛産業支援に積極的 と見られています。
特に「経済安全保障」の観点から、半導体分野への支援が厚くなる可能性があります。
注目銘柄(株価は2025年10月時点)
- 東京エレクトロン(8035):28,490円(半導体製造装置)
- アドバンテスト(6857):15,690円(半導体テスター)
- 信越化学工業(4063):5,031円(半導体材料)
外交・安全保障:対中強硬路線と日米強化
高市氏は対中強硬派として知られ、中国依存の高い企業には逆風となる可能性があります。
一方で日米関係はさらに強化され、防衛費拡大は確実視されています。
注目銘柄(株価は2025年10月時点)
- 三菱重工(7011):3,690円(防衛・エネルギー)
- 川崎重工(7012):9,202円(防衛・航空宇宙)
移民・社会政策:慎重な見直しと自動化需要
外国人労働者の受け入れ見直しにより、人手不足は強まる可能性があります。
その一方で、自動化・AI関連銘柄 に資金が流れる展開が考えられます。
注目銘柄(株価は2025年10月時点)
- キーエンス(6861):57,000円(自動化・計測機器)
- ファナック(6954):4,272円(ロボティクス)
不動産株:低金利の恩恵
高市総裁は利上げに慎重姿勢を示しており、低金利環境が続く見通しです。
これは不動産会社の資金調達コストを抑えるため、不動産株には追い風となります。
注目銘柄(株価は2025年10月時点)
- 三井不動産(8801):1,548.5円(業界トップ、大規模開発に強い)
- 野村不動産HD(3231):905.5円(分譲マンションに強み)
- ヒューリック(3003):1,547.5円(高配当+株主優待で人気)
注意銘柄(下げリスク)
一方で、高市総裁の政策や世界情勢によって逆風を受ける可能性のある銘柄もあります。
注意が必要な銘柄(株価は2025年10月時点)
- トヨタ自動車(7203):2,839.5円(円安メリットはあるが中国依存リスクも)
- イオン(8267):1,767.5円(物価高で消費低迷懸念)
- すかいらーくHD(3197):2,940.5円(人件費高騰・人手不足リスク)
政策リスク
- 金融所得課税の引き上げ(現行20% → 30%案)
→ 実現すれば個人投資家の負担が増え、株式市場全体の重しとなる可能性があります。
特に高配当株やETFは人気が落ちやすく、注意が必要です。
日経平均への影響
高市総裁誕生は、市場にとっては新鮮さと政策期待が重なり、短期的には日経平均を押し上げる要因となりそうです。
特に、防衛・半導体・AIといった国策テーマ株に資金が集まりやすくなります。
一方で、中長期的には注意も必要です。
- 対中強硬姿勢による摩擦リスク
- 財政拡大に伴う国債増発と長期金利上昇懸念
- 円安進行による物価高と内需株への逆風
このため、「短期は上昇しやすいが、中長期は政策次第」 というのが現実的な見方でしょう。
まとめ
高市総裁体制での注目テーマは 防衛・半導体・AI・不動産。
- 防衛関連:三菱重工や川崎重工
- 半導体関連:東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学
- 自動化・AI関連:キーエンス、ファナック
- 不動産株:三井・野村・ヒューリック
ただし、中国依存や物価高、人件費上昇などで逆風を受ける銘柄もあるため、投資判断は慎重さが求められます。
最後にひとこと
将来は不安もありますが、
笑顔でコツコツ投資を続けていけば、きっと道は開けますね。
※株価は執筆時点(2025年10月)のものです。
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