はじめに
「楽天SCHDを買いたいけど、NISAと特定口座のどっちで買うのがいいんだろう?」
そんな疑問を持つ投資家は多いと思います。
NISAは非課税のメリットがある一方で枠が限られており、特定口座は自由度が高いけれど課税対象になります。
楽天SCHDは高配当&増配株に連動する魅力的な投資信託なので、どの口座で運用するかが将来のリターンに大きく影響します。
この記事では、
- NISAで買うメリット・デメリット
- 特定口座で買うメリット・デメリット
- 私自身がどう判断しているか
をわかりやすく解説します。
楽天SCHDとは?
まずはおさらいとして、楽天SCHDの基本情報を整理します。
- 正式名称:楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)
- 対象ETF:米国ETF「SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)」に実質投資
- 特徴:
- 財務健全&増配実績のある米国大型株100銘柄に分散投資
- 配当利回りはおおむね3.0〜4.0%前後
- 増配率が高く、長期保有で配当が伸びていく設計
- 購入先:楽天証券専売(2024年9月開始)
楽天SCHDは「米国高配当株投資を円建てで、少額から投資信託として行える」という点で、日本の個人投資家にとって非常に使いやすい商品です。
NISAで買うメリット・デメリット
メリット
- 配当金が非課税
通常は20.315%課税される配当金が、そのまま非課税で受け取れます。長期保有で増配効果が効いてくる楽天SCHDでは、この差が非常に大きいです。 - 売却益も非課税
将来値上がりして売却した場合も非課税。長期の資産形成を目指す人にとっては圧倒的に有利です。 - 再投資に有利
非課税で受け取った配当を再投資すれば、複利効果がさらに大きくなります。
デメリット
- NISA枠を消費する
成長投資枠は年間240万円まで。高配当投信に多く使ってしまうと、他の有望な投資(全世界株やNASDAQ100など)に回せなくなる可能性があります。 - 売却しても枠は戻らない
新NISAで一度購入すると、売却しても簿価ベースで枠が復活するまで時間がかかります。短期売買には不向きです。
特定口座で買うメリット・デメリット
メリット
- 自由度が高い
いつでも売買でき、売却しても「枠」を気にする必要はありません。短期で売りたい場合や、NISA枠を他に使いたい場合に便利です。 - 損益通算が可能
他の株式や投資信託で損失が出た場合に、楽天SCHDの配当や利益と相殺できます。NISAではこれができないため、特定口座のメリットと言えます。 - 大きな資金も運用可能
NISA枠を超えた部分は必然的に特定口座で買うことになります。長期投資家ならどちらにせよ両方を併用することになるでしょう。
デメリット
- 配当・売却益に20.315%課税
長期投資をすると配当も増えますが、その都度課税されます。複利効果はNISAに比べて目減りします。 - 長期では税負担が重い
10年、20年と続けると非課税と課税の差がどんどん広がります。
NISAと特定口座の違いを比較表で整理
項目 | NISA | 特定口座 |
---|---|---|
配当金 | 非課税 | 20.315%課税 |
売却益 | 非課税 | 20.315%課税 |
損益通算 | 不可 | 可能 |
枠の制限 | 年間360万円(成長投資枠240万円+つみたて投資枠120万円) | 制限なし |
向いている人 | 長期投資・配当再投資型 | 短期売買・柔軟な資金管理型 |
私の選び方と理由
私はNISAと特定口座を併用しています。
- NISA枠は、基本的に「全世界株」と「NASDAQ100」の積立に優先的に使っています。
→ 長期の資産形成の中心だからです。 - 楽天SCHDは特定口座で購入
→ 理由は「高配当投信は課税されてもいいから柔軟に売買できる方が便利」だからです。
さらに、楽天SCHDは2024年9月開始とまだ運用実績が浅いため、今後の増配やパフォーマンスを見ながら判断したいという気持ちもあります。
ケース別:どちらで買うべき?
- 長期でガチホ予定 → NISAがおすすめ
配当・売却益が非課税なので、複利効果が最大限効きます。 - 他に優先したい投資がある → 特定口座で様子見
NISA枠をオルカンやNASDAQ100に回しつつ、楽天SCHDは特定口座で。 - 大きな資金を入れたい → NISA+特定口座の併用
枠を超えた分は特定口座で買うしかないので、併用が現実的です。
注意点:税制や制度改正の影響
- 新NISAは恒久化されましたが、将来の税制改正でルールが変わる可能性はゼロではありません。
- 特定口座は安定的ですが、将来的に税率が上がるリスクもあります。
- 制度変更リスクを考慮して、どちらか一方に偏らないのが無難です。
まとめ
- NISAは長期投資で非課税メリットを最大化できるが、枠が限られる。
- 特定口座は柔軟性があり、損益通算も可能。大きな資金や短期売買に向く。
- 私は「NISAは全世界株&NASDAQ100」「楽天SCHDは特定口座」で運用中。
投資に正解はありませんが、投資目的・資金規模・リスク許容度に合わせて選ぶのが大切です。
最終的には「どちらで買っても長期でプラスになる」可能性が高い投信なので、気楽に始めてみるのもアリです。
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