※この記事は情報提供目的で、特定の銘柄の売買を推奨するものでも投資助言でもありません。最終判断は自己責任で。
※この記事は相場予想ではなく、上げ相場で焦って余計な売買をしないための行動ルールのメモです。
※情勢は流動的です。ニュースは続報で前提が変わる可能性があります。
(2026/03/01 時点)
米国のトランプ氏はSNSで「ハメネイ師は死亡した」と投稿しています。一方でイラン側はこれを否定し、準公式メディアでは「指揮を執っている」趣旨の発信も出ています。 現時点では各方面の主張が食い違っており、続報で前提が変わる可能性があります。
中東情勢(米・イスラエルとイランを巡る緊張)を受けて、週明けは「日本株も荒れそう」という見方が増えています。直近では、攻撃・報復の応酬が報じられており、リスクオフが強まりやすい局面です。
結論から言うと、値幅の当てっこをするより、 “なぜ下げやすい地合いになっているか” と “月曜に何を見て、どう動くか” を先に決めておく方が、メンタル的にも実務的にも強いです。
1) なぜ週明けは荒れやすい?(背景の整理)
米国株が先に崩れている
直近の米国市場では主要指数がそろって下落しました。 日本株は週明けにこの「リスクオフ」をまとめて織り込みにいく形になりやすいです。
原油が上がりやすい局面になっている
緊張が高まると「供給不安→原油上昇」が起きやすい。 原油高はインフレ圧力にもなるので、「株は嫌、債券/安全資産へ」という流れが加速しやすいのが厄介な点。
2) ホルムズ海峡が重要視される理由
ホルムズ海峡は、世界のエネルギー物流の“詰まりやすい首根っこ”。
- 原油・石油製品:通過量が世界消費の約2割相当(年によって変動)
- LNG:世界のLNG貿易の約2割が通過(主にカタールなど)
封鎖そのものだけでなく、実質的な航行リスク(保険料・運賃の上昇、航路回避)だけでも、 価格や企業収益に効いてきます。
3) 「日本経済」への効き方(ざっくり整理)
① エネルギー価格上昇(ガソリン・電気・ガス)
日本の原油調達は中東依存が非常に高い、という構造がまず弱点です。 (年によってブレはありますが、近年も中東依存は非常に高水準)
※一方でLNGは、豪州・東南アジアなども大きく、原油ほど“中東一本足”ではありません。
ただ、湾岸の混乱は「世界価格」に波及しやすく、結果としてコスト増につながりやすいです。
② 物流コスト上昇 → 物価に波及
燃料が上がると輸送費が上がり、食品・日用品・小売価格に広がりやすい。 「じわじわ効く」ので、家計の体感としてもストレスが強い。
③ 4月は“賃上げ+価格改定”でインフレ体感が出やすい
4月は春闘の賃上げが反映されやすい一方、企業側のコスト(人件費・原材料・物流)が上がれば、 値付け(価格改定)に跳ね返りやすいです。
「給料が上がっても、モノも上がる」感じが出ると、生活コストの上昇がいちばん効いてくる。 ここに原油高が重なると、家計の体感インフレはさらに強くなりがちです。
④ 金融市場の混乱(株・為替・金利)
短期的には「リスクオフ」で株が売られやすい。 ただし、ここは“その後どう収束するか”で全然変わるので、決めつけは禁物。
4) 為替:今回は「有事の円」が読みづらい
昔は「有事=円高」になりやすい、と言われがちでした。 でも今は、
- 日米金利差
- 日本の財政/政策期待
- 海外勢のポジション状況
みたいな要素が強く、素直に円高一本で語りにくい状況です。 週明けは「株が下がるのに円安」みたいなねじれもあり得るので、 先に決め打ちしないのが正解だと思っています。
5) 月曜の見方:基本は「リスクオフ継続(B)」で構える
B)じわじわ下げ(リスクオフ継続)
米国先物が弱い、原油が続伸、ニュースが悪化…などが重なると、 戻りが弱く、下げが続く形になりやすい。
当日は、次の“条件”で判断するだけでOK。
- 米国先物が戻らない(弱いまま)
- 原油(WTI/Brent)が続伸する
- 金(安全資産)がさらに買われる
- ホルムズ関連のヘッドラインが悪化する
- USD/JPYが荒れる(円高でも円安でも“ボラが上がる”のが嫌)
6) 個人投資家の行動ルール
自分はこういう局面こそ、ルールで自分を守った方がいいと思ってます。
ルール1:初動で飛びつかない
寄り付きはスプレッドも心理も荒れがち。 指値を段階的に置くか、1回目は“様子見の小ロット”にする。
ルール2:「持ってる株」から先に整理する
買うより先に、
- 需給が悪い(信用買い多い等)
- 上値抵抗で跳ね返される形
みたいな“守りの整理ルール”を優先。
ルール3:チェック項目はこれだけ(当日見るもの)
- 日経先物/米国先物の方向
- USD/JPY(円高か円安か)
- 原油(WTI/Brent)が続伸か反落か
- 金(安全資産)がさらに買われるか
- 追加ヘッドライン(攻撃の拡大・ホルムズ関連・OPEC+対応)
まとめ:月曜は「予想」より「準備」が勝つ
- 米国株の下落と地政学リスクで、週明けは荒れやすい
- 原油・ホルムズは“世界のコスト”に直結するので、株に効きやすい
- 円高/円安は決め打ちしない(ボラに備える)
- いちばん大事なのは、指値分割と、持ち株の整理ルール
- 4月の賃上げ局面は「価格改定」も起きやすく、インフレ体感が出やすい
月曜の寄り付き前に、自分の「買い指値(段階)」と「切る条件」だけ先に書き出しておくと、 ニュースに振り回されにくくなるはず。
参考リンク(背景確認用)
- Reuters(中東情勢が世界市場に与える影響の整理)
reuters.com
- Reuters(原油:BarclaysがBrent上振れに言及)
reuters.com
- EIA(ホルムズ:原油・石油製品の通過と世界比率)
Amid regional conflict, the Strait of Hormuz remains critical oil chokepoint - U.S. Energy Information Administration (EIA)Energy Information Administration - EIA - Official Energy Statistics from the U.S. Government
- EIA(ホルムズ:LNG貿易の通過比率)
About one-fifth of global liquefied natural gas trade flows through the Strait of Hormuz - U.S. Energy Information Administration (EIA)Energy Information Administration - EIA - Official Energy Statistics from the U.S. Government
- IEEJ(日本の原油調達の中東依存など)
- 帝国データバンク(食品主要195社:価格改定動向)
「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年3月|株式会社 帝国データバンク[TDB]帝国データバンクによる、注目の経済・経営トピックに関するレポートです。国内83拠点の調査網、国内最大級の企業データベース、対象約2万社のインターネット調査を駆使し、独自のビジネスレポートを発表しています。
- Reuters(賃金起点の物価圧力に関する整理)
reuters.com
- Reuters(春闘:賃上げ率5%台の観測など)
マクロスコープ:春闘スタートへ、賃上げ率5%も視野 生活実感改善に円安の壁経団連は20日、2026年の春闘に臨む基本指針を公表し、「賃上げの力強いモメンタムのさらなる定着が必要」との見解を示した。専門家からは、定期昇給分を含む賃上げ率が3年連続で5%台に達するとの観測が出ている。一方、物価上昇を考慮した実質賃金は...
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