ここまで、
「特定口座で利益確定すると住民税・国保・介護保険料がどう変わるのか」
というテーマを、仕組みからケース別、Q&Aまで徹底的に整理してきました。
最後に、「ここだけ押さえれば大丈夫」というポイントを
5つにギュッとまとめてお伝えします。
① 会社員は利確しても住民税も社会保険も変わらない
会社員が加入している「健康保険・厚生年金」は、
給与(報酬)だけを基準に保険料が決まります。
そのため、
- 株の売却益
- 投資信託の利益
- 配当金
- 分配金
これらは 社会保険料にも住民税にも追加の影響はありません。
特定口座(源泉徴収あり)であれば、
売却の瞬間に20.315%(住民税含む)まで納税完了 しているため、
翌年の住民税が上がることもありません。
② 国保加入者のみ、翌年の国保が上がる可能性がある
国民健康保険は「前年の総所得」で決まります。
そのため、
- 自営業
- フリーランス
- 退職中の人
- 60〜74歳で国保加入の人
こうした国保加入者は、
利確した利益がそのまま翌年の国保に反映 されます。
利益が10〜20万円なら軽微ですが、
50万円〜100万円以上になると地域によっては一定の上昇が見られます。
③ 40歳以上(特に65〜74歳)は “国保+介護保険料” の両方が増える
介護保険料は40歳以上が加入します。
特に 65〜74歳は国保+介護保険料の2つが“所得割”で計算される ため、
株の利益が翌年の負担に反映されやすい特徴があります。
さらに、
75歳以上になると「後期高齢者医療制度」へ移行しますが、
こちらも 合計所得で保険料が決まる仕組み のため、
利益が影響する点は同じです。
④ NISAは完全非課税。利益が出ても一切影響なし
NISAは、
- 売却益
- 配当金
- 分配金
すべてが 完全非課税 です。
そのため、
- 住民税 → 影響なし
- 国保 → 影響なし
- 介護保険料 → 影響なし
- 社会保険 → 影響なし
👉 国保加入者ほど、NISAの利確メリットは最も大きくなります。
特定口座で利確するくらいなら、
NISA枠を優先して使うほうが合理的 と言えます。
✅ ⑤ 損しない利確のコツは “目的があるかどうか”
【NG】目的もなく売る → 国保だけ上がって損
【OK】目的のある利確 → 問題なし(負担増よりメリットが大きい)
目的のある利確の例:
- 個別株 → インデックスへの切り替え
- NISA枠に寄せるための整理
- 資金が必要になった
- 暴落リスクを避けたい
- ポートフォリオを見直したい
特定口座では「税金対策として売る」は成立しません。
売った瞬間に20.315%が確定するだけで、節税にはならないためです。
✨ 最終まとめ:この5つを覚えればOK
- 会社員は利確しても影響ゼロ
- 影響があるのは国保加入者だけ
- 40歳以上(特に65〜74歳)は国保+介護保険料が反映される
- NISAは最強。利益確定しても負担は全く増えない
- 目的のない利確だけが損につながる
株の利益が社会保険にどう影響するかは誤解の多いテーマですが、
仕組みが分かってしまえば恐れる必要はありません。
“安心して利確するための判断材料” になれば嬉しいです。
関連リンク
第1章:特定口座と一般口座の違い(NISAとの違いも含めてやさしく解説)
第2章:住民税・国民健康保険(国保)はどうやって決まる?初心者にもわかる仕組み
第5章:やってはいけない利確/やったほうがいい利確
第6章:誤解しやすいポイントQ&A
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