はじめに
楽天SCHDが注目を集めています。
米国の高配当株ETF「SCHD」をベースにした投資信託で、配当利回りの高さと増配力が魅力です。
一方で、資産形成期において本当にオルカンやS&P500といったインデックスより有利なのかは気になるところです。
今回はシミュレーションを通じて比較し、私自身の考えをまとめました。
シミュレーション条件
- 元本:100万円
- オルカン
- 年7.6%成長
- 10年間は積立運用 → 11年目から4%ルールで取り崩し
- 楽天SCHD
- 初期利回り:3.5%
- 配当増配率:年7%
- 株価成長:年3%
- 10年間は配当再投資 → 11年目から配当受け取り開始
結果:30年はオルカン有利、36年で楽天SCHDが逆転

- 30年後
- オルカンの取り崩し額:約154万円/年
- 楽天SCHDの配当:約127万円/年
→ オルカン優位
- 36年後
- 楽天SCHDの配当:約240万円/年
- オルカンの取り崩し額:約230万円/年
→ ここで楽天SCHDが逆転
- 40年後
- SCHD配当:約360万円/年
- オルカン取り崩し:約220〜230万円/年
→ SCHDが差を広げる
利回りシナリオ別のポイント
今回のシナリオはオルカンの長期平均利回り(7.6%)を前提にしましたが、もし利回りが下振れした場合には逆転のタイミングは早まります。
- オルカン7.6% → 36年で逆転
- オルカン6% → 30〜35年で逆転
- オルカン5% → 25〜30年で逆転
👉 インデックスが不調な時代が来れば、楽天SCHDを持っていてよかったと思える可能性があります。
資産形成期はインデックス有利、安心感ならSCHD
- 資産形成期においては、やはりインデックス(オルカン・S&P500・NASDAQ100)が効率的です。
- 楽天SCHDは「配当が増え続ける安心感」が魅力ですが、資産成長スピードではインデックスに劣ります。
- 「資産を最大化する」ならインデックスが有利、「安定したキャッシュフローを重視する」ならSCHDという選び方になります。
結論
しかし、投資の目的は人それぞれです。
配当を重視する方や、将来のインデックス不振を想定する方にとって、楽天SCHDは意味のある選択肢になり得ると思います。
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