ゴールド投資が注目される理由
最近ニュースでも「ゴールド価格が最高値更新」という見出しを目にすることが増えました。
なぜ今、ゴールドが注目されているのでしょうか?
ゴールドは昔から「安全資産」と呼ばれ、インフレや円安から資産を守る役割があります。
世界情勢が不安定になったり、景気が後退したりすると投資資金が金に流れる傾向があるため、株式市場が不安定なときでも価値が保たれやすいのです。
ETFを使えば、現物の金を保管する必要がなく、証券口座から手軽にゴールド投資を始められます。
では実際にどんなゴールドETFがあるのか、比較してみましょう。
ゴールドETFの主な種類と比較
代表的なETFをまとめると、以下のようになります。
ETF名 | 上場市場 | 信託報酬(年率) | 特徴 |
---|---|---|---|
GLD(SPDR Gold Shares) | 米国 | 約0.40% | 世界最大規模。流動性抜群だが手数料は高め |
IAU(iShares Gold Trust) | 米国 | 約0.25% | GLDより安コスト。長期投資派に人気 |
GLDM(SPDR Gold MiniShares Trust) | 米国 | 約0.10% | 小口で買いやすく、信託報酬が最安クラス |
1540(純金上場信託) | 日本 | 約0.50% | 円建てでシンプル。特定口座で完結できる安心感 |
信託報酬は米国ETFの方が安く、特にGLDMは0.10%と非常に低コストです。
一方で1540は0.50%とやや高めですが、円建てで買える点に強みがあります。
米国ETFのメリットと注意点
米国ETFのメリットは何といっても「コストの安さ」と「世界的な規模」です。
GLDは世界最大のゴールドETFで、取引量も豊富。GLDMやIAUは信託報酬が低く、長期投資で大きな差になります。
ただし注意点もあります。
- ドル建てなので、ゴールド価格に加えてドル円の動きが利益・損失に影響します。
- 利益確定時には外国税が関わる場合があり、確定申告が必要になるケースもあります。
つまり「ゴールドに投資しているつもりが、為替の動きで結果が変わる」「税務が少し複雑」という側面があるのです。
国内ETF(1540)のメリット
1540(純金上場信託)の大きな特徴は「円建てでシンプルに投資できること」です。
- 為替の影響を気にせず、純粋にゴールドの値動きに投資できる
- 特定口座で管理できるので、利益が出ても税金は自動計算される
- 普段使っている国内証券口座からそのまま購入できる
信託報酬は0.50%と米国ETFより高いですが、初心者にとっては「管理のしやすさ」「わかりやすさ」が大きな安心につながります。
私の体験談:GLDMを保有していたとき
実は私も、以前は米国ETFの「GLDM(SPDR Gold MiniShares Trust)」を保有していました。
GLDMは信託報酬が安く、小口で買いやすいという大きな魅力があり、当時はコスト面に惹かれて購入しました。
ただ途中で売却しました。理由は単純で、日本株を買うために資金を移したかったからです。
決してGLDMが悪い商品だったわけではなく、むしろ「今でも魅力的だなぁ」と思うほどです。
それでも、私は最終的に「円建てでシンプルに管理できる」という理由から1540を選んでいます。
ゴールドの保有割合はどれくらいが目安?
では実際に、資産全体の中でゴールドをどれくらい持つのが良いのでしょうか?
一般的に「全体資産の5〜10%」程度を目安にするケースが多いと言われています。
- ゴールドは株や債券と異なる値動きをするため、ポートフォリオの安定性を高めてくれる
- ただし配当や利息がないため、持ちすぎると資産の成長力は落ちてしまう
例:資産1,000万円の場合
- ゴールドETF(1540など):50万〜100万円(5〜10%)
- 残りは株式・債券・投資信託などに配分
👉 あくまで目安であり、人によって最適な割合は変わります。
インフレへの備えやリスク分散を考えつつ、自分が安心できるバランスを探していくのがおすすめです。
結論:初心者はまず1540、慣れてきたら米国ETFも
初心者がゴールド投資を始めるなら、まずは国内ETFの1540が安心です。
為替や税務を気にせずにゴールドの値動きに集中できるので、余計な心配をせずに投資できます。
もちろん、投資に慣れてきて「手数料を抑えたい」「米国ETFも扱える」という人なら、GLDMなどを選ぶのも有力な選択肢です。
大切なのは「自分に合った投資スタイル」を見つけること。
私は1540でシンプルに資産防衛を意識しながら、長期的にゴールドを持ち続けたいと考えています。
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