楽天SCHD、2025年8月の分配金は80円!利回りは年3%台に

投資の気づき

今回の分配金(2025年8月)

2025年8月25日決算の楽天・米国株式配当重視ファンド(愛称:楽天SCHD)の分配金が発表されました。
結果は 1口あたり80円。前回(2025年5月)の70円から増配となり、安定した水準を維持しています。

過去の分配金推移

直近3回の分配金をまとめると次の通りです。

決算日分配金基準価額
2025年02月25日85円10,595円
2025年05月26日70円9,231円
2025年08月25日80円10,301円

2月に比べるとやや少なめですが、5月より回復しており「安定配当」が意識できる流れとなっています。

利回りの目安

今回の基準価額10,301円に対して、1回の分配金80円は 約0.78% にあたります。
年4回の分配を仮定すると、単純計算で 年間利回りは約3.1% となります。

3%台のインカムが見込めるのは魅力的ですが、投資信託の分配金には仕組み上の注意点があります。

実際の保有状況と「たこ足分配」

私の口座状況を例にすると、楽天SCHDの評価額はまだマイナスです。

  • 保有額:1,901,352円
  • 評価損益:-18,836円(-0.98%)

つまり、基準価額が投資時より下がっているため、今回の分配金は「ファンドの利益から出た」というよりも、元本を取り崩して支払われた“たこ足分配”という見方ができます。

一見すると分配金が出て「利益をもらった」と感じますが、基準価額が下がっている限りは資産全体では増えていません。ここは投資信託の分配金を考えるうえで重要なポイントです。

「なお、今回の基準価額は10,301円となっているため、平均取得単価が1万円前後やそれ以下の投資家にとっては、評価益もプラスに転じてきています。保有時期や取得単価によって『分配金が純粋な利益』になる人もいれば、『たこ足分配』となる人もいる点は覚えておきたいですね。」

これまでの分配金実績

これまでの2025年分配金をまとめると次の通りです。

決算月分配金(1万口あたり)受取額(税引前)
3月85円9,057円
5月70円11,384円
8月80円14,766円

合計では35,207円(税引前)を受け取りました。
税引き後は約28,000円ほどです。

それでも分配金に価値がある理由

では、たこ足分配だから意味がないのかというと、必ずしもそうではありません。

  • 定期的に現金が入る安心感
  • 再投資せずとも生活資金に充てられる利便性
  • 長期的に基準価額が回復すれば“先取り”として機能

このように、分配金は投資家の心理面で大きな支えになります。特に年4回しっかり分配される仕組みは、長期投資を続けやすくする効果があると感じます。

本家SCHDとの比較

楽天SCHDは、米国ETF「SCHD(シュワブ米国配当株式ETF)」を投資対象としています。本家SCHDの直近利回りは3.5〜4%前後とされており、楽天版もそれに近い水準を目指しています。

ただし、楽天SCHDは国内投信であるため

  • 信託報酬が本家よりやや高い(年0.2%台)
  • 為替ヘッジなしで円建て運用
  • NISA対象で購入しやすい

といった特徴があります。

米国ETFを直接買うのが難しい投資家にとって、楽天SCHDは手軽に米国高配当株戦略にアクセスできる選択肢です。

長期投資における位置づけ

私自身は、NISAではオルカンやNASDAQ100といった成長重視の投信を積み立てています。楽天SCHDは特定口座で保有しており、「安定配当の柱」としての役割を持たせています。

  • 成長株ファンド → 値上がり益重視
  • 楽天SCHD → 安定配当でインカムゲイン

このように役割を分けることで、資産全体のバランスをとることができます。

まとめ

  • 2025年8月の分配金は 80円、前回から増配
  • 年間利回りは 約3%台
  • ただし基準価額が下がっているため、実際には「たこ足分配」となるケースもある
  • それでも定期的な分配は投資家心理の支えになり、長期保有を続けやすい

楽天SCHDは、安定したインカムを得たい投資家にとって注目のファンドです。短期的には基準価額の上下で評価損が出ることもありますが、分配金を受け取りながら長期で保有していく価値があると感じています。


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